「どの弁護士に依頼したらいいのかしら?」
「インターネットで検索しても、法律事務所がいっぱい出てきて、だれに依頼したらいいのか、分からない」
自己破産を弁護士に依頼すると決めても、次に「どの弁護士に依頼するのか」を決める必要があります。
確かに、最近ではホームページを作成している弁護士や法律事務所が増えていますので、インターネットを検索しても、どのホームページも同じように見えて、結局、どこに依頼したらいいのか分からず、悩んでしまうということがあるかもしれません。
ここでは、弁護士を依頼する際の注意点をいくつか説明いたしますので、ご参考にしていただけたらと思います。
自己破産を弁護士に依頼する際の注意点とは
1.自己破産の申立てに実績があるかどうか
自己破産の申立ての実績が全くない弁護士や、ほとんど取り扱ったことがない弁護士に依頼してしまうと、自己破産の申立てやその後の手続きのサポートをスムーズに受けることができなくなってしまうかもしれません。
やはり、自己破産の申立てに多数の実績のある弁護士に依頼したほうが安心です。
自己破産のことがホームページにたくさん書かれているからといって、その弁護士に実績があるとは限りません。本で調べただけのことなら、いくらでも書くことができるからです。
自己破産の申立ての実績がホームページにきちんと書かれているか、チェックするのがよいでしょう。
2.料金体系が明確どうか
自己破産の料金体系が明示されていないと、不安です。例えば、「どこよりも低料金」とか、「業界最安値」などと書かれているだけで、具体的な料金体系が明示されていない法律事務所に依頼するのは、避けたほうが無難です。
具体的に料金体系が明示されている法律事務所を選ぶことをお勧めします。
とはいえ、弁護士費用だけで選ぶのも不安です。安い費用で依頼した法律事務所が、きちんと仕事をしてくれなければ、何の意味もないからです。
自己破産申立ての実績や、弁護士の人柄なども含めて、検討いただくのがよいでしょう。
3.弁護士の人柄はどうか
自己破産の申立てを弁護士に依頼したからといって、申立て準備を弁護士に丸投げすることはできません。これまでの事情の経緯や、借金や財産の状況など、依頼者ご本人でないと分からないことも多いため、自己破産の申立ては、依頼者と弁護士(法律事務所)との共同作業になります。
そんななか、弁護士の人柄に問題があったり、性格が合わないと、申立て準備を進めることが大変になります。
自己破産申立てを依頼するにあたり、一度は弁護士と面接相談すると思いますので、最初の面接相談の際に、なんとなくこの弁護士とは合わないと思ったら、依頼するかどうか慎重に検討していただくのが無難です。
なかには、出張無料相談などで、弁護士には最初の一度だけ面接相談して、あとは全部、遠方の法律事務所の職員と電話や郵便のやりとりだけで、申立て準備を進める法律事務所もあるようです。依頼される方がそれで納得されているのであればよいのですが、ちょっと心配になります。
以上、弁護士を依頼する際の注意点をいくつかご説明させていただきましたが、やはり、一番大事なのは、ご自身で納得のいく弁護士を選択されることではないかと思います。
安心と信頼のできる弁護士に依頼されることが、自己破産を進めるうえで、何よりも大切です。