任意整理:住宅を競売され,残債務について債権譲渡を受けた債権回収会社(サービサー)から支払を求められたが、大幅減額の和解ができた事例

依頼者の属性

・ 岩出市在住
・ 年代 40代
・ 性別 男性
・ 家族構成 既婚
・ 職業 会社員
・ 負債総額 約1100万円
・ 債権者数 1名

示談の結果

・ 返済総額 130万円
・ 支払期間 一括
・ 支払額  130万円

相談時の状況、相談のきっかけ

依頼者は,住宅ローンの返済ができなくなり,住宅が競売にかけられ,売却されました。残ったローンについて,住宅ローン債権者が債権回収会社(サービサー)に売却しました。依頼者は,債権回収会社(サービサー)に残ローンを分割で支払っていましたが,負債残高が約1100万円もあり,このまま支払い続けるもの大変なので,この際,自己破産しようと考えました。

当事務所を選んだ理由

自己破産についてホームページを調べ、当事務所に相談されました。

解決までの手順

受任後、自己破産をする予定であることを記載し,債権回収会社(サービサー)に受任通知をしました。
債権回収会社(サービサー)から,負債残高約1100万円の2~3割程度を一括弁済してもらうことで和解できないか,との申し出がありました。
しかし,それではまだ自己破産をしたほうがメリットがあるため,さらに債権回収会社(サービサー)と交渉しました。
結局,依頼者としても自己破産を回避するだけのメリットが生じる金額である130万円を一括弁済することになり,残りの債務の免除を受ける内容で,和解が成立しました。

解決のポイント(所感)

債権者としても,債務者に自己破産されてしまうと,残りの債権が回収できなくなり,丸損になってしまいます。
特に,回収困難な債権を比較的安値で購入する債権回収会社(サービサー)としては,購入額に経費を加えた額以上であれば,その金額の弁済を受けて残りの債務の免除したほうが,債務者に自己破産されてしまうより,メリットがあります。
特殊なケースですが,このようなケースでは,大幅減額を受ける内容で任意整理がまとまることがあります。