自己破産:離婚により住宅ローンの返済に行き詰って、自己破産を申立てた事例

依頼者の属性

・ 和歌山市在住
・ 年代 50代
・ 性別 男性
・ 家族構成 子あり
・ 職業 会社員
・ 負債総額 約1460万円
・ 債権者数 12名
・ 管財人の有無 なし

相談時の状況、相談のきっかけ

依頼者は、結婚後、住宅ローンを組んで自宅を購入しました。
当初、夫婦共働きで住宅ローンを返済していましたが、その後、不仲になり、相談者が単独で住宅ローンを返済していました。さらに、子供が東京の学校に進学することになり、生活費がかさむことになりました。結局、相談者は妻と離婚し、借金総額が膨らみ、ついに返済を続けられなくなりました。そのため、住宅については競売が申立てられ、自己破産を決意されました。

当事務所を選んだ理由

インターネットで自己破産を調べているうちに、当事務所のホームページを見て、当事務所へ相談されました。

解決までの手順

受任後、直ちに、全債権者に、弁護士が受任したことの通知を送り、債権者から依頼者への直接の請求が止まり、通常の生活に戻れました。

住宅は、住宅ローンの残額のほうが住宅価値より高いという、いわゆるオーバーローン状態であり、既に形骸も申立てられていたため、破産手続上は財産とはみなされず、破産開始決定と同時廃止決定を出してもらえました。その後、無事に免責許可決定が出されました。

解決のポイント(所感)

ご夫婦が離婚をされる場合、住宅ローンを組んでいると、自宅と住宅ローンをどうするかについて、シビアな問題が生じます。その場合、自己破産をして、住宅ローンごと清算するケースもあります。
このケースでは、住宅ローンを支払わずにいたため、住宅に抵当権をつけている住宅ローン債権者に競売を申立てられましたが、その前に、住宅ローン債権者との話し合いによる任意売却で自宅を手放すのであれば、住宅の明け渡し時期等について柔軟に対応いただけます。